お酒の臭いぷんぷんのバス通り

パッとした空が続かず、かといって大降りになるわけでもなく、しとしとと雨が降り続く毎日。梅雨が本格的になってきたと感じる今日この頃です
 買い物へ行くときに通るバス通りには、たくさんのヤマモモが植わっています。土との相性がいいのか、毎年山のような実をつくります。中にはわざわざ枝についているのを取りに来て、ジャムでも作るのか、ビニル袋に入れて持って帰ろうとしている人もいたくらいでした。そんなたくさんのヤマモモの実がアスファルトの歩道の方に落ちてくると、いよいよ梅雨の季節です。
 去年は毛虫の大発生で、いつもは食べられないはずのヤマモモの葉まで食べられてしまい、実もそれほど道に落ちる事はありませんでした。しかし今年は毛虫も出ず、去年のうっ憤を晴らすかのように、どんどんと赤くて少しとげとげしたきれいな実を、道に落としています。
 落とすだけなら、鳥のエサになったり、ありが一生懸命運んでいたりしているだけなのです。ところが、落ちた実を人間が踏みつけ、つぶし、その真っ赤な汁がアスファルトの上に広がっていくのです。ちょっと見間違えると「殺人事件?」というくらいになる事もあります。その上、落ちた実やつぶされた汁が雨に当たり、特に流されることもなくその場で発酵していき、甘い汁はやがてお酒の匂いへと変わってくるのです。
 ということで、私の買い物で通るバス通りは梅雨が本格的になってくると、行き帰りに果実酒のいいにおいがプンプンする「果実酒街道」となってしまいます。思わず
「お昼からでも飲みたい!」
と思ってしまう今日この頃です。